瀬戸大橋では、終電の後に橋をたたいて調べます。

写真:Johan Eneland / GreatSetoBridge.DSC01837.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
瀬戸大橋を列車が走らなくなる深夜。高架橋では、点検員がコンクリートをハンマーでたたき、音や感触を確かめる仕事が行われます。浮きや弱くなった部分を早く見つけ、補修につなぐための「叩き点検」です。JB本四高速は、2026年度も7月から10月に、下津井、岩黒島、与島の高架橋で実施していると9月1日に公表しました。橋を使う人からは見えにくい時間に、列車の安全な運行を支える手入れがあります。点検は、始発までの限られた時間に進みます。
線路を閉じてから、近づく
公式の作業紹介によると、点検は終電後から始発前までに行います。JR四国の関係者が線路を閉鎖し、電車へ送る電気を止めた後、道路と線路の両方を走れる「軌陸車」で点検に入ります。
点検員は高所作業車のかごに乗り、あらかじめ確認していた変化のある場所や、その夜に見つけた場所をテストハンマーでたたきます。コンクリートを外から眺めるだけでなく、音や感触で内部の異常を判断する作業です。
見つけた後を、補修へつなぐ
弱くなった部分を確認した場合は、その場で除去し、保護剤による応急処置をして、写真で記録すると紹介されています。点検は、異常を見つけるだけで終わりません。
本四高速道路ブリッジエンジは、見つけた変化の大きさや進み方、緊急補修の必要性、通る人への影響を考えて評価すると説明しています。国土交通省の資料では、瀬戸大橋の道路・鉄道共用部は13.1キロ。大きな橋を長く使うためには、小さな変化を見つけて判断する仕事が続きます。
昼の往来を、夜の短い作業時間が支えています。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
景色や暮らしを支える、見えにくい仕事です。