兼六園の雪吊りは、枝を雪の重さから支えます。

写真:そらみみ / Yukitsuri in Kenroku Garden.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
松の上に長い柱を立て、枝へ何本もの縄を下ろす雪吊り。金沢の兼六園では、雪の重さで枝が折れるのを防ぐために行います。冬景色になる前、11月から庭師が順に作業を進めます。縄の傘のような形は、見栄えだけで決めたものではありません。木の形や守る部分によって、縄の張り方や支え方が異なります。石川県の庭師の記録と兼六園の作業紹介から、毎年の枝を冬へ渡す手入れをたどります。雪が降った後の風景は、秋から続く仕事によって準備されています。
一本の柱から、枝へ縄を渡す
兼六園でよく知られるのは、中心に柱を立て、そこから枝へ縄を下ろす「りんご吊り」です。石川県の庭師の記録は、このほかに幹を利用する方法や、竹などで支える方法も紹介しています。
木の大きさや枝の付き方は一様ではありません。すべての木に同じ円すい形を付けるのではなく、守る部分に合わせて仕事を選びます。
秋に取り付け、春に外す
庭師の作業紹介では、雪吊りは11月に始まり、12月中旬ごろまで順に取り付けます。冬の間、枝を支え、春には取り外します。縄のある姿だけが木の一年ではありません。
唐崎松など、長く育ててきた木を守るには、古い枝の形と、その年に迎える雪の季節を合わせて考える必要があります。掲載したのは2015年の雪吊りで、2026年の作業完了を伝える写真ではありません。枝を長く残すために、庭の姿が季節ごとに変わっています。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
景色や暮らしを支える、見えにくい仕事です。