モエレ沼公園の下には、終わった後も続く仕事があります。

写真:掬茶 / Avenue in Moerenuma Park.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
札幌のモエレ沼公園は、かつてごみを埋め立てていた場所を使ってつくられました。芝生や並木のある公園になった後も、すべての管理が終わったわけではありません。札幌市は、旧処分場の浸出液を処理し、水質などの記録を公開しています。2026年度の記録も、その続きです。公園の運営者は10月31日の森で遊ぶ催しも案内しています。地上で過ごす時間と、見えないところの維持管理。その二つが、公園になった同じ場所で続いています。
埋立が終わっても、水の処理は続く
公園の公式FAQによると、この場所では1979年から1990年にかけて、約270万トンのごみが埋め立てられました。その跡地を利用して、公園が造成されています。昔の埋立量を、今も埋めている量と取り違えることはできません。
札幌市の旧モエレ処理場のページは、埋立終了後も浸出液の処理を維持管理として続けていると説明しています。2026年度についても、施設の維持管理、水質検査、周りの河川水の検査の記録が掲載されています。公園に姿を変えた後にも、確認する対象が残っているのです。
公園の利用と、跡地の管理を両方見る
モエレ沼公園を管理する札幌市公園緑化協会の公式サイトには、2026年10月の園内情報が並び、10月31日の「モエレの森でつくってあそぼう」も案内されています。かつての用途を知りながら、今の公園が日々使われていることも確かめられます。
大きな公園ができることと、その場所の管理が完了することは、同じではない。歩いて気持ちよい地上の景色の下にも、使い続けるための仕事があります。
公園の「沼」も、ごみでつくられた?
公園のFAQは、モエレ沼そのものを、豊平川が自然に流れていた時代の洪水や氾濫でできた河跡湖と考えられる、と説明しています。埋立跡地を利用した公園の来歴と、沼の成り立ちは別の話です。
1979〜1990年という埋立の時期、いま行う浸出液の処理、自然の川に由来する沼。この三つを分けると、公園の下で続く仕事も、周りの水辺も見えてきます。
元記事・発表
解説更新:2026年10月27日。掲載時の冒頭文・写真はそのままに、説明を見直しました。
もう一つ、世界の話を。
景色が生まれた理由を、もう一つ。