東京の運河では、舟ごと水位を上げ下げします。

写真:Haba740 / Ogibashi Gate 扇橋閘門.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
舟が門の間で待っていると、水面の高さが変わり始めます。東京・小名木川の扇橋閘門は、水位の違う東西の川を舟が行き来するための施設です。門の前後では、差が大きいと3メートル近くになると東京都は説明しています。段差があるのに、舟を持ち上げる機械は使わず、水の高さを合わせます。都は2026年10月2日、秋冬の通航時間を含む運用案内を更新しました。川をつなぐ二枚の門には、舟を通すことと、低い土地の水位を保つこと、二つの役目があります。
二枚の門の間で、高さを合わせる
扇橋閘門の西側は、海の潮位の影響で水位が変わる川です。東側には、水門などで周りから区切り、平常時の水位を低く保つ川があります。地盤の低い地域で、水害の危険を抑えるための整備です。
西から東へ舟を通すときは、舟が閘室に入ってから前の門を閉じ、室内の水を排水します。水位が東側の川に合ってから、後ろの門を開いて舟を出します。舟は水に浮いたまま、高さの違う川へ移れるのです。
門と乗船場、それぞれに運用がある
東京都の現行案内では、9月1日から翌5月31日までの通航可能時間は8時45分から16時30分。通航できない日や、船の長さ・幅などの制限も定められています。施設の寸法に収まっても、危険と判断された場合は通せないとしています。
一方、江東区は、閘門を通る小名木川クローバー橋乗船場などの秋冬の利用時間を9時から16時と案内しています。閘門の運転時間と、乗船場を使える時間は別のものです。
街の水辺は、同じ高さにそろって見える場所でも、人が水位を分けて管理しています。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
水の動きと、人の工夫をたどります。