この光のトンネル、田んぼのために掘られた。

出来事:江戸時代の川廻しと現在に残る景観 | 千葉県・君津市
掲載・出典確認:2026年10月19日 | 過去の実話・景観

森に囲まれた亀岩の洞窟から光が差し込み、川が手前へ流れる
2018-03-24撮影。2018年3月24日の亀岩の洞窟。ハート形の光を写した写真ではありません。
写真:Tetsuji Sakakibara / Kameiwa Cave (41005911481) / CC BY-SA 2.0 / 原典。Commons配信の縮小版。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。

森の緑に囲まれた岩の穴から、光が川へ差し込む。千葉県君津市の「亀岩の洞窟」。このトンネルは、川の流れを変えるために人が掘ったものだ。

江戸時代には、曲がりくねった川をトンネルや掘り割りで近道させ、元の流路を田んぼに変える「川廻し」が行われた。千葉県立中央博物館は、ここもその跡だと紹介している。

いまは、洞窟からの光と水面の反射がハート形に見える景観でも知られる。君津市によると、見やすいのは3月・9月の彼岸ごろの早朝。写真の洞窟は、田んぼをつくった昔の仕事の名残でもある。

川を近道させると、どうして滝ができる?

千葉県立中央博物館は、笹川の近い二地点を長さ30メートルの掘り割りとトンネルでつないだ川廻しの跡と説明しています。出口には約5メートルの落差ができ、約900メートルの旧流路に水田がつくられました。川の道筋を変えた仕事が、洞窟と滝のある景色にもつながっています。

その後の侵食で滝は最長約30メートル後退したとも紹介されています。人がつくった形のまま、ずっと止まっている地形ではありません。

「濃溝の滝」と洞窟は、同じ場所?

市は清水渓流広場を「濃溝の滝・亀岩の洞窟」という名前で案内しています。一方、博物館は、洞窟の先の滝を地元では「洞窟の滝」と呼び、「濃溝の滝」は少し下流にある別の滝だと説明しています。

写真に写る洞窟と、周辺一帯の案内名を分けると、地図や説明も追いやすくなります。この記事の写真は洞窟から光が差す場面で、ハート形を写したものではありません。

ハート形の光は、毎朝見える?

君津市が見やすい時期として案内するのは、3月・9月の彼岸ごろの早朝です。毎日同じ形が現れるという案内ではありません。木道の新緑や、季節で変わる川辺の景色も紹介されています。

所在地は君津市笹1954。市は駐車場を約130台・無料と案内する一方、シーズン中の混雑も知らせています。洞窟正面付近は落石や崖崩れのおそれがあるため、現地の注意表示と最新案内を確かめてください。

元記事・発表

解説更新:2026年10月27日。掲載時の冒頭文・写真はそのままに、説明を見直しました。

この記事の訂正・権利に関するお問い合わせ

もう一つ、世界の話を。

景色が生まれた理由を、もう一つ。

リクエスト

紹介してほしいニュースや、記事の訂正・お問い合わせをお送りください。内容は公開されません。

返信が必要な場合に入力してください。

送信内容は運営者が確認し、対応のためにCloudflareに保存します。個人情報の取り扱い