干潟の泥の中にも、海を支える仕事があります。

出来事:2026年9月4日の環境省の干潟分布調査公表と佐賀県の秋の観察期を入口に、食物連鎖と浄化を解説 | 有明海・佐賀県鹿島市など
掲載・出典確認:2026年10月26日 | 干潟の生きもの

有明海の鹿島海岸の泥の上にいるハゼ類とカニ類
2015-07-192015年7月19日、佐賀県鹿島市の鹿島海岸で撮影された有明海の生きもの。2026年の調査や現在の個体数を示す写真ではありません。
写真:Pekachu / Saga Kashima mudflat Crabs and Gobioideis 02.JPG / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。

潮が引くと広がる、平らな泥の地面。佐賀県などに面する有明海の干潟には、カニや貝、ゴカイが暮らし、それを食べる魚や鳥も集まります。何もない空き地のように見える場所に、生きもの同士のつながりがあります。環境省は2026年9月4日、衛星画像を解析した有明海の干潟面積を公表しました。秋には渡り鳥にも目が向く海辺ですが、足元の泥の中も、海の豊かさを支える場所です。潮で隠れたり現れたりする地面を、もう少しゆっくり見たくなります。

水に沈み、空気に触れる

環境省は、干潟が潮の満ち引きによって水中と空気中を行き来することを、水質を浄化する働きと結びつけて説明しています。酸素の供給や、細菌による有機物の分解が、その一部です。泥の地面は、水が引いている間にも海の仕組みに関わっています。

ゴカイ、貝、カニなどの小さな底生動物が有機物を食べ、さらに魚や鳥がそれらを食べる。こうした食物連鎖も、干潟の働きに含まれます。生きものが多いことと、水の中のものが動いていくことは、別々の話ではありません。

広さを知り、季節の鳥を見る

9月4日の環境省の公表値では、有明海の干潟は17,753ヘクタールです。これは今回の解析による面積で、「今年これだけ増えた」「回復した」という値ではありません。

佐賀県は、ラムサール条約湿地に登録された東よか干潟と肥前鹿島干潟を紹介し、9〜11月に見られる鳥の情報も載せています。掲載写真は2015年に鹿島の干潟で撮影されたカニ類とハゼ類で、今年の鳥や生きものの数を示すものではありません。

遠くの鳥へ目を向けるときも、その餌を支える泥の地面が下にあります。干潟は、水のない時間にも海の一部です。

元記事・発表

この記事の訂正・権利に関するお問い合わせ

もう一つ、世界の話を。

水の中の旅と、生き物の育ち方をたどります。

リクエスト

紹介してほしいニュースや、記事の訂正・お問い合わせをお送りください。内容は公開されません。

返信が必要な場合に入力してください。

送信内容は運営者が確認し、対応のためにCloudflareに保存します。個人情報の取り扱い