秋のアサギマダラは、一世代で海を越えて南へ向かいます。

出来事:秋の南下と2026年9月28日の岐阜県の飛来記録から、標識再捕獲で分かった移動を解説 | 日本列島と南西諸島・台湾
掲載・出典確認:2026年10月26日 | 身近なしくみ

三重県の藤原岳でフジバカマ属の花に止まるアサギマダラ
Taken on 16 October 2020, 09:50:372020年10月16日、三重県の藤原岳で撮影。岐阜県立国際園芸アカデミーの2026年の飛来記録とは別の写真です。
写真:Alpsdake / Parantica sita on Eupatorium makinoi.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。

白っぽい翅に、黒と茶色の模様を持つアサギマダラ。花に止まる小さな蝶ですが、秋には海を越えて南へ向かいます。春から夏の北上は数世代を重ね、秋の南下は一世代で進むという、季節による違いもあります。東京大学総合研究博物館は、翅に付けた標識を再び見つける調査から、移動の道が分かってきたと紹介しています。2026年9月28日には、岐阜県立国際園芸アカデミーも植えたフジバカマへの飛来を記録しました。花のそばの蝶の時間は、長い旅ともつながっています。

行きと帰りで、世代の重ね方が違う

東京大学の解説によると、春から夏には台湾や南西諸島から、本州や北海道へ、数世代をかけて北上します。秋には北海道や本州から南西諸島、台湾へ、時に中国大陸まで、一世代で南下します。

環境省の資料にも、標識を付けて放した個体の再捕獲によって、1,000キロを超える海上移動が確認されたことが記されています。小さな個体の目印が、離れた場所の記録を結びます。

花に来た一頭の行き先は、すぐには分からない

標識を使った調査は、1980年ごろから続けられてきました。見つけた個体の記録をつなぎ合わせることで、季節に沿った移動を調べます。花に止まった一頭を見ただけで、その個体がどこから来て、どこへ向かうかを決められるわけではありません。

岐阜県立国際園芸アカデミーの今年の記録は、同校が植えた花への飛来を伝えたものです。掲載したのは別の年に三重県で撮影された蝶。目の前の花と、その先にある海が、一つの生活史の中でつながっています。

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小さな生き物たちの、秋から冬への準備です。

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