テントウムシは、日陰に集まって冬を越すものがあります。

写真:Chinoaltubedenoia / Ladybug meeting I.png / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
テントウムシが、建物の隙間などにまとまっていることがあります。ナミテントウは、集団で冬を越す昆虫です。京都大学北海道研究林は、構内の倉庫の隅でたくさんの個体が越冬する様子を記録しています。森林総合研究所の解説は、冬の集団が日陰などを選び、温度の変化を小さくすることにも目を向けています。赤い小さな虫が一匹ずつ葉の上にいる季節から、まとまって動かずに過ごす季節へ。秋の終わりには、暮らす場所と過ごし方も変わっていきます。
夏は分かれて暮らし、冬の前に集まる
京都大学北海道研究林が2022年2月に掲載した観察記録は、倉庫の隅の集団を紹介しています。夏は分散して暮らしていたナミテントウが、越冬の前に集まります。小さな虫が多く固まる姿にも、季節に沿った暮らしの変化があります。
同記録は、集団になることで冬を越しやすくなる可能性に触れていますが、その効果は確かなことが分からないとも記しています。集まっていることを観察するのと、その理由を確定することは別の段階です。
暖かさだけを選ぶわけではない
森林総合研究所四国支所は、ナミテントウなどが、日陰で数匹から数十匹の集団になって越冬すると紹介しています。日が当たって暖かくなりすぎると、活動を始めてしまうことがあるため、温度差の小さい場所が選ばれます。
冬の隠れ場所には、ただ暖かいだけではない条件があります。掲載した海外の集団写真は、日本の越冬調査そのものではありません。一匹ずつの模様の違いを持つ虫たちが、冬には一つの場所を使って過ごす。その静かな時間も、テントウムシの一年の一部です。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
小さな生き物たちの、秋から冬への準備です。