秋の黄色、じつは緑の葉にも隠れていました。

出来事:2026年10月下旬の紅葉シーズンに、葉の黄色と赤色の違いを解説 | 日本の秋の木々
掲載・出典確認:2026年10月26日 | 葉っぱのしくみ

日比谷公園のイチョウの木
2016-11-22東京・日比谷公園のイチョウ。2026年の色づきを示す写真ではありません。
写真:Kakidai / Ginkgo_biloba_-_Hibiya_Park.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。

緑だったイチョウの葉が、秋になると黄色くなる。新しく黄色の絵の具を足したようにも見えますが、その色は、緑の葉の中にもともとあったものです。緑の色素が分解されると、それまで目立たなかった黄色の色素が見えてきます。

紅葉の便りが増える10月下旬。赤い葉も黄色い葉もまとめて眺めがちですが、同じしくみで色が変わっているわけではありません。赤くなる葉には、新たに作られる色素も関わります。一本の木の色づきに目を向けると、ふだん見えなかった葉の中の働きが分かります。

緑が薄れると、黄色が見える

森林総合研究所の解説によると、葉の中には緑の色素「クロロフィル」と、黄色の色素「カロテノイド」があります。緑の葉で黄色が目立たないのは、クロロフィルの色が強いためです。

秋が深まり、葉が老化してクロロフィルが分解されると、黄色が目に入るようになります。福岡教育大学の植物形態学の資料も、緑の色素が失われたあとに、残ったカロテノイドの色が現れると説明しています。イチョウの黄色には、そんな変化が関わっています。

赤い葉では、別の色素も作られる

カエデなどで見られる赤色には、「アントシアニン」という色素が関わります。これは、秋に葉の中で新たに作られる色素です。もともとあった黄色が見えることと、赤い色素が作られることは、違う働きなのです。

色が変わる順番や、色素の残り方は、木の種類や条件で異なります。すべての葉が緑から黄色、そして赤へと同じ順番で変わるわけではありません。黄色が多い木、赤くなる木、いくつもの色が混じる葉。それぞれに色素の違いが表れています。

ここに載せた写真は2016年11月の日比谷公園のイチョウです。今年の色づきの実況ではありませんが、あの黄色を知ると、まだ緑の葉にも同じ色素があることが少し不思議に感じられます。

元記事・発表

この記事の訂正・権利に関するお問い合わせ

もう一つ、世界の話を。

身近な植物にも、意外なしくみがあります。

リクエスト

紹介してほしいニュースや、記事の訂正・お問い合わせをお送りください。内容は公開されません。

返信が必要な場合に入力してください。

送信内容は運営者が確認し、対応のためにCloudflareに保存します。個人情報の取り扱い