雪の中で冬眠するコウモリが、日本にいます。

写真:Pxc06142 / Murina ussuriensis.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
森の小さなコウモリには、冬を雪の中で過ごすものがいます。コテングコウモリです。夏から秋には、丸まった枯れ葉の中で休む姿が観察されますが、雪の多い土地では、冬に雪の中へ入ることが研究で確かめられました。森林総合研究所が2018年に紹介した分析は、各地の発見記録と札幌近郊での観察を合わせて、その暮らしを調べています。冬へ向かう森では、木の葉の形も地面の姿も変わります。その変化した場所をねぐらに使う、小さな哺乳類の一年をたどります。
秋は、丸まった枯れ葉を使う
東京大学北海道演習林の2018年の広報資料は、夏から秋に、イタドリやヤマブドウなどの枯れて丸まった葉の中で休む姿を紹介しています。同演習林でもよく確認される、小さな食虫性のコウモリです。
冬の暮らしを調べた森林総合研究所の分析では、全国の雪中・雪上の発見22例と、研究者が札幌近郊で確認した37例を用いました。これは過去の研究対象の数で、今年の生息数ではありません。
雪解けの後、夜に体を温める
雪の中で冬眠した個体は、春、雪がなくなる直前に残雪の表面へ現れます。森林総合研究所の観察では、昼は動かず、日が落ちると体温を上げ、飛んでその場を離れました。温度を捉える画像でも、飛び立つ前の体の変化を記録しています。
すべてのコウモリが雪で冬眠するという話ではありません。コテングコウモリという種で分かった、雪の多い森の生活です。秋の枯れ葉と春の残雪の間には、外からは見えにくい冬の時間があります。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
生き物が季節を越す方法を、もう少し。