ニホンアカガエルは、林で冬を越し、早春の田んぼへ向かいます。

写真:No machine-readable author provided. Σ64 assumed (based on copyright claims). / Nihon-akagaeru.JPG / CC BY-SA 3.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
ニホンアカガエルは、田んぼで卵を産みますが、主に陸上で暮らすカエルです。冬を越す場所と、早春に卵を産む場所は同じではありません。農研機構の資料は、林の落ち葉の下などで越冬し、繁殖期に水田へ移動する暮らしを紹介しています。東邦大学の千葉県白井市の調査も、林と田んぼを往復できる環境へ目を向けています。秋冬にカエルの姿が見えにくくなっても、水辺だけが居場所ではない。季節をまたぐ一つの生活には、林と水田、その間の道が含まれています。
林で冬を越し、水辺で産卵する
農研機構の水田生物多様性のマニュアルは、ニホンアカガエルを含む地域のアカガエルが、屋敷林や河川林の落ち葉の下などで越冬すると記しています。春に繁殖の季節を迎えると、水田などの水辺へ移動します。
東邦大学が紹介する白井市の調査では、千葉県の産卵期は1月から4月、ピークは2月中旬から3月中旬とされています。これはその地域の記録で、全国の同じ日に産卵するという意味ではありません。
途中の道も、暮らす場所の一部になる
農研機構の資料は、大きな道路や流れの速いU字溝が、移動の妨げになる場合にも触れています。冬の林と春の水田があっても、その間を行き来できるかどうかが関わります。
筑後川河川事務所の図鑑も、ニホンアカガエルが明るい森林や水田周辺の草地、湿地で暮らし、浅い止水域へ産卵すると説明しています。卵を見つける水面だけでは、一年の暮らしを支えきれません。林の足元と春の水辺をつなげて見ると、カエルが必要とする場所の広がりが分かります。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
生き物が季節を越す方法を、もう少し。