ニホンリスは、冬眠せずに冬を越します。

写真:Alpsdake / Sciurus lis in Yatsugatake 1995-03-13.jpg / CC BY-SA 3.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
冬へ向かうニホンリスは、木の実を食べるだけでなく、地面などに埋めて蓄えます。冬眠せずに活動を続けるための「貯食」です。秋が深まると毛も生え替わり、夏の赤茶色から、灰色がかった冬の姿へ変わります。上野動物園と箱根町の生きもの図鑑は、食べ物と毛の両方に現れる季節の変化を紹介しています。長く眠って寒い時期をやり過ごす方法とは違う、森の小さな動物の冬支度。木の実の季節には、これから食べる分を隠しておく仕事も続いています。
食べた殻と、隠した実が残る
上野動物園の解説によると、ニホンリスは冬の食べ物を確保するため、木の実や種子などを地面へ埋めます。クルミの殻を歯で一周かじり、二つに割って中身を食べることも紹介されています。
箱根町の図鑑は、地面に隠したオニグルミのすべてが食べられるわけではなく、残ったものが芽生えて育つこともあると説明しています。リスの食べ物を運ぶ行動が、木の種子の移動にもつながります。
耳の先にも、冬の形が現れる
箱根町の紹介では、秋が深まると毛が変わり始め、初雪のころには灰色の冬毛になり、耳の毛も長くなります。上野動物園も、冬毛では耳の先に長い毛が生えると説明しています。
同じ種でも、夏と冬の写真では色や耳の輪郭が違って見えます。冬眠しないリスの一年には、食べ物を隠す行動と、毛の変化が重なっています。枝を走る姿だけでなく、落ちた殻や土に残された実にも、その暮らしの跡があります。
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もう一つ、世界の話を。
生き物が季節を越す方法を、もう少し。