秋の雄ジカは、鳴き声やにおいで繁殖の季節を迎えます。

写真:Alpsdake / Cervus nippon (male s2).jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
秋の山で聞く、雄ジカの声。ニホンジカでは、9月下旬から11月に繁殖の季節を迎えます。鳴き声だけでなく、においを付ける行動や、ほかの雄に対する振る舞いも変わる時期です。国立環境研究所は、一部の雄が縄張りを作り、その中に雌の群れを形成すると紹介しています。林野庁の資料は、角が春に落ち、また生え替わる一年も説明しています。秋の声と目立つ角は、一年中同じ姿で続くものではなく、季節に沿って変わる雄ジカの暮らしに含まれています。
角を持つ雄の、秋の行動
ニホンジカでは、雄に角があり、雌にはありません。国立環境研究所のデータベースは、繁殖期の雄が、特有の音声やマーキング、ほかの個体への攻撃行動を見せると記しています。
同じ資料では、すべての雄が縄張りを持つのではなく、一部の雄が交尾期に縄張りを形成すると説明しています。山にいる雄を、どれも同じ役割だと考えることはできません。
秋の後に、翌春の暮らしが続く
林野庁四国森林管理局の資料では、交尾期のピークは10月で、雌は約7か月の妊娠期間を経て、5月から7月に通常一頭を産むとされています。秋の繁殖は、翌年の初夏の出産へつながります。
雄の角は、春に落ちて新しく生え替わります。掲載した6月の雄は、成長途中の角を持つ姿で、秋の繁殖行動の記録ではありません。声やにおいが目立つ秋と、角が育つ季節、子が生まれる季節。姿と行動を分けて見ると、シカの一年の順番が見えてきます。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
生き物が季節を越す方法を、もう少し。