青い池は、景色をつくるための池ではなかった。

写真:MaedaAkihiko / Biei_Blue-pond.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
水面が青く、立ち枯れた木がまっすぐに立つ。北海道美瑛町の「白金青い池」は、ふしぎな色で知られています。けれど、もともと観光のために造られた池ではありません。十勝岳の火山災害に備える砂防施設の工事をきっかけに、水がたまって生まれた場所です。
今年は10月22日から夜のライトアップも始まりました。照らされた池を楽しめる季節ですが、日中に見える青さにも、きちんと理由があります。写真の一枚を入り口に、水がたまった経緯と、その色のしくみをたどってみます。
人工なのは、池ができたきっかけ
国土交通省は、この池を「白金堰堤」の砂防施設にある、人の工事から生まれた池として紹介しています。美瑛町観光協会によると、堰堤の工事でたまった水に周囲の木がつかり、カラマツやシラカバが立ち枯れたとされています。
いま写真に写る木の姿は、池ができた経緯ともつながっています。水辺の景色だけを見ていると気づきにくいのですが、ここは山からの災害に備える設備と隣り合う場所です。
青さを生むのは、水と光の組み合わせ
観光協会の説明では、アルミニウムを含む水などが混ざることで、とても細かな粒子ができ、その粒子が光を散らすために青く見えると考えられています。水の中にある小さな粒と、外から届く光が、あの色を生んでいるのです。
そのため、いつでも同じ青さになるわけではありません。雨や雪解けなどで色は変わり、緑がかって見えたり、濁ったりすることもあります。冬に氷や雪が水面を覆えば、見える景色も変わります。
ここに載せた写真は2021年5月のものです。今日の池の色を伝える写真ではありませんが、青い水と木々の取り合わせから、この場所の成り立ちを知ることができます。
写真と同じ青さを、いつでも見られる?
観光協会は、雪解けの春や大雨の後には成分が薄まり、濁って青く見えないこともあると案内しています。池がそこにあることと、写真と同じ色が見えることは別です。
昼の青さと夜のライトアップも、見え方の条件が違います。訪ねる前は観光協会や町の最新案内を確かめ、柵の外から景色を楽しんでください。
元記事・発表
解説更新:2026年10月27日。掲載時の冒頭文・写真はそのままに、説明を見直しました。
もう一つ、世界の話を。
景色が生まれた理由を、もう一つ。