昆布の養殖は、夏の水揚げの後に次の準備が始まります。

写真:Selinarif / Dried Kombu.jpg / CC BY-SA 3.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
函館の真昆布は、夏に海から揚げて終わりではありません。促成養殖の一般的な工程では、夏に採った胞子から陸上で種苗を育て、10月中旬から11月ごろに海へ出します。一方で、前の作の昆布は乾かし、整えて出荷へ向かいます。2026年夏には、南茅部の加工協同組合も真昆布の本採りの様子を記録しました。海から陸へ届く昆布と、次のために海へ戻す種苗。秋の産地には、二つの作の時間が重なっています。養殖の一年を追ってみます。
小さな種苗を、沖の綱へ
函館市の「函館真昆布」ポータルは、成熟した昆布から胞子を採り、陸上で培養して種苗をつくると説明しています。促成養殖では、8月下旬から40〜50日ほど培養した後、10月中旬から11月に、沖の施設へ約一週間仮植します。
その後、種苗を養成綱へ30〜50センチ間隔で挟み、本養成へ移します。海に任せる前に、陸上で育て、海にならし、綱へ取り付ける仕事があります。これは市が紹介する一般的な工程で、今年すべての漁家が同じ日に沖出ししたという記録ではありません。
揚げた後にも、陸の仕事がある
真昆布には一年で収穫する促成昆布と、二年目に収穫する二年昆布があります。夏の水揚げの後は、陸上で洗って乾かし、規格に合わせて整形し、加工・出荷へ進みます。海の中で育った長い葉が、そのまま店へ届くわけではありません。
道南伝統食品協同組合は、2026年7月中旬に、南茅部の養殖真昆布が早採りから本採りへ移った様子を記録しています。これは夏の記録で、秋の水揚げのニュースではありません。
写真も乾燥昆布の参考写真で、函館の今年の作業を写したものではありません。海で育てる時間を、陸で次の工程へつなぐ人の手があります。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
海の食べ物を育て、届けるまでの話。