サザンカは秋に咲き、種を出すのは翌年の秋です。

写真:そらみみ / Flowers of Camellia sasanqua 20171106.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
秋から冬に花を開くサザンカ。花が終わると、すぐに種ができあがるのでしょうか。森林総合研究所の樹木解説では、開花期は10月から12月、果実が成熟するのは翌年の10月です。一つの木の一年には、いま咲く花と、前の年の花から育った果実が重なる時期があります。日本薬学会の解説も、寒い季節に咲く花の形と、花びらが一枚ずつ散る姿を紹介しています。秋の枝先を眺める時、花の季節と種を出す季節を分けてみると、長い時間をかける木の暮らしが見えてきます。
花は枝先に、葉は一年を通じて残る
サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑の木です。厚く光沢のある葉が付き、枝先には花を一つずつ開きます。森林総合研究所は、開花する時期を10月から12月と紹介しています。
日本薬学会の植物解説では、花びらは一枚ずつ散ると説明されています。花ごと落ちるツバキとの違いを知ると、足元に残る花びらも、木を見分ける手がかりになります。
翌年の秋に、果実が割れる
森林総合研究所の解説は、果実の成熟期を翌年の10月としています。球形の果実は蒴果と呼ばれ、熟すと三つに裂けて、中の種子を出します。花から種を出すまでには、次の年の季節を一巡する時間があります。
同じ秋でも、枝先の花と熟した果実は、同じ時に始まったものではありません。掲載した白い花は、過去に撮影された開花の姿で、2026年の開花量を示す写真ではありません。寒い季節へ向かう花の横で、前年からの実りが終わることもある。サザンカには、二つの年の時間が重なる秋があります。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
身近な植物にも、意外なしくみがあります。