駿河竹千筋細工は、丸い竹ひごを一本ずつ差して組みます。

写真:なまけもの人間 / Suruga Bamboo Craft 26 (駿河竹千筋細工).jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
細い竹が並ぶ駿河竹千筋細工には、丸く整えた竹ひごを、穴へ一本ずつ差して組み立てる技法があります。平たい竹を編むものとは、材料の形とつなぎ方が違います。作り手の竹工房はなぶさは、材料の竹を毎年9月下旬から12月に採ると紹介しています。水分が少ない時期を選び、油抜きと乾燥を経て、細いひごへ整えます。秋の竹を切る段階から、器や灯りの曲線を作る段階へ。工芸品の細い線は、材料を採る季節と、少しずつ形を変える仕事から生まれています。
採った竹を、そのまま使わない
竹工房はなぶさの工程紹介では、生の竹は腐りやすいため、油抜きをした後、天日で乾燥させます。二十日から一か月ほど干し、象牙色になった竹を、サラシ竹と呼ぶと説明しています。
組合が紹介する技法にも、皮をむき、細く引き、仕上げる工程が並びます。太い竹から必要な部分を整え、同じように細い線として使える形へ近づけます。
熱で曲げ、穴へ差して立体にする
曲線を作る時には、熱したこてでひごを曲げます。丸いひごを穴へ一本ずつ差すことで、花器、灯り、虫籠など、空間を持つ形に組み上がります。組合の製品紹介にも、用途の違う道具が並んでいます。
掲載したのは、工芸施設で丸ひごにする工程を示す展示です。今年の竹採りや、特定の製品の製造実演ではありません。竹の表面を残すところ、細くするところ、熱を加えて曲げるところ。一本ずつの線の形を決める仕事が、できあがった道具の軽やかな輪郭を支えています。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
身近な素材を変える、職人の工夫です。