ススキの白い穂には、風に運ばれる毛があります。

写真:Matt Lavin from Bozeman, Montana, USA / Miscanthus sinensis (6315807518).jpg / CC BY-SA 2.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。
秋のススキの穂が、白くふわふわして見えます。あの白さには、小さな花のまとまりの根元に生える長い毛が関わっています。花が咲く時期には目立たなかった毛も、成熟が進むと横へ広がり、やがて小穂と一緒に離れていきます。国立科学博物館はススキの花期を8月から10月と紹介し、北海道大学の植物資料は、毛の開き方と散る様子を説明しています。秋風に揺れる穂は、景色を飾っているだけでなく、次の場所へ種子を送り出す段階にあるのです。
大きな穂は、小さな小穂の集まり
ススキは、毎年芽を出す多年草です。国立科学博物館の解説では、草丈は1〜2メートルほど。大きく見える穂は、たくさんの小さな小穂が並ぶ構造をしています。
小穂は長さ5〜7ミリほどで、柄の長いものと短いものが対になって付きます。その根元には、小穂の長さの1〜2倍ほどになる毛があります。一つの大きな白い塊ではなく、小さな単位が繰り返し並ぶ形です。
毛が広がり、小穂が離れる
北海道大学の資料は、開花時には毛がまとまって立ち、その後、成熟すると横へ開いて白く見えると説明しています。やがて、成熟した小穂は毛とともに離れ、風に運ばれます。
同じススキの穂でも、花が咲いている時と、種子を散らす時では姿が変わります。銀色のように見える秋の穂の中に、散る前の小さな単位が集まっている。草原を大きく眺めた時の白さは、一つ一つの小穂が次の場所へ移る準備から生まれています。
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もう一つ、世界の話を。
身近な植物にも、意外なしくみがあります。