空の長旅にも、休憩所がある。ウトナイ湖の話

出来事:2026年9月の渡り鳥の飛来記録(10月5日公表)をきっかけに解説 | 北海道苫小牧市
掲載・出典確認:2026年10月26日 | 鳥と水辺

ウトナイ湖の岸辺にいるハクチョウ
2013-06-15 15:28:26過去のウトナイ湖のハクチョウ。今季の飛来状況や本文中のガン類の写真ではありません。
写真:Prosperosity / Utonai-hakuchou02.jpg / CC BY-SA 3.0 / 原典。1280px以内のJPEGへ縮小。EXIF、XMP、GPSを除去。色調変更・追加トリミング・文字の焼き込みなし。

北海道苫小牧市のウトナイ湖には、秋になると北から鳥たちがやって来ます。ヒシクイやマガン、そのあとにハクチョウたち。南へ向かう途中で羽を休め、水草などを食べる場所です。空を飛んで長い距離を進む鳥にも、途中で過ごす水辺があるのです。

ウトナイ湖サンクチュアリの今年9月の観察記録では、ヒシクイが7日、マガンが22日に初めて確認されました。季節の移り変わりは、木の葉の色だけでなく、湖に来る鳥の顔ぶれにも現れます。その旅を支えるのは、平均の深さが1メートルにも満たない湖です。

浅い湖が、鳥たちの居場所になる

日本野鳥の会は、ウトナイ湖を平均水深1メートル未満の浅い湖で、渡り鳥の大切な中継地だと紹介しています。苫小牧市の自然情報にも、秋に来た鳥がしばらく休み、湖の水草を食べる様子が記されています。

春と秋に通り過ぎる鳥もいれば、季節をここで過ごす鳥もいます。市が紹介する湖のカレンダーを見ると、同じ水面でも、出会う鳥が月ごとに違うことが分かります。

冬になると、また次の場所へ

雪が草原を覆い、湖が凍るころには、多くの水鳥がさらに南へ向かいます。一方で、一部のカモ類やオオハクチョウは残って冬を越すと、苫小牧市は説明しています。秋に到着した鳥が、みな同じように過ごすわけではありません。

この水辺には1981年、日本野鳥の会が国内初のサンクチュアリを開設しました。鳥を守りながら観察するための拠点があり、渡りの季節を記録する仕事も続いています。

写真に写るハクチョウは2013年6月のものです。今年の秋の飛来を写した写真ではありません。静かな水辺にも、一年を通じて鳥の行き来があります。

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鳥たちの移動と、それを支える場所の話。

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