森のカニが海へ向かうとき、クリスマス島ではカニ専用の橋を使います

写真:ChrisBrayPhotography / Christmas Island Red Crab.jpg / CC BY-SA 4.0 / 原典。Wikimedia Commons配信画像を幅1280px以内のJPEGへ再保存し、EXIF・XMP・GPS等を除去。追加のトリミング・色調変更・文字の焼き込みなし。
カニのために、道路の上に橋が架かっています。インド洋に浮かぶオーストラリア領クリスマス島では、雨季の初めに赤いカニの大移動が始まります。普段は森で暮らすカニが、繁殖のために海へ向かうのです。国立公園は移動を守るため、道路を一時的に閉じ、専用の橋も用意しています。例年10月や11月に始まることが多いものの、出発の合図は暦ではなく最初の雨。今年の到着日や、その日に見られる光景を約束するものではありません。
雨と月を待つ、海への道
赤いカニが歩き出すのは、雨季に入って最初の雨が降ったとき。雨が遅ければ、移動が12月や1月になることもあります。
海で卵を放す時期には、月の満ち欠けと潮の動きが関わります。雨を待って出発し、下弦の月の頃、夜明け前に満潮から潮が引き始める時を迎える。国立公園は、雨が遅れると翌月の移動を待つ個体もいると説明しています。
道路を渡る前も、森の住人
オーストラリア博物館によると、赤いカニは熱帯雨林や海岸近くの段丘、町の庭にも暮らし、葉や果実、花などを食べます。海へ向かう大群だけでなく、普段の森の営みも支える生き物です。
移動の盛りには、道路の通行止めが急に変わることがあります。訪れるなら国立公園の最新の道路情報と現地の案内を確かめ、カニの通り道をふさがずに見守ります。人の道を少し譲ることで、森と海を往復する道がつながっています。
元記事・発表
もう一つ、世界の話を。
水辺へ向かう、生き物たちの道をたどる。